最近のユニットバスの床は、水の表面張力を壊す凹凸や溝を増やして表面積を増やし、排水を促す速乾性の床が主流です。「カラリ床」「ほっカラリ床」という名でTOTOが発売しはじめたところ爆発的にヒットし、今ではほとんどのメーカーの一定以上のグレードのユニットバスに標準装備されています。
夜入浴しても次の朝には床が乾いているというのがウリの機能で、乾きやすいからカビが生えにくいというのがメーカーの言い分です。確かに水の排水性は良いのですが、汚れが一緒に流れていってくれるわけではないので、水が乾いた後に汚れだけが残ります。排水のための溝や凹凸が多いために汚れが詰まりやすく、掃除がしにくい面もあります。その結果、床の溝や凹凸に残った汚れを栄養分にしてカビが発生するケースがあるようです。
TOTOからは表面に親水コーティングが加工された「お掃除ラクラクホッカラリ床」が、LIXILでは「キレイサーモフロア」等、Panasonicでは「ラクピカフロア」が同様のコーティングとして販売されています。ところが実際は「使用年数が経つほど汚れやすくなる」「汚れが落ちにくい」「カビが生えやすい」というユーザーの声が多いようです。
新品のうちは表面のコーティングが効果を発揮できても、数年後には使用による摩擦等でコーティング表面に細かい傷ができて摩耗し、効果が半減してしまいます。お掃除の際に硬いブラシやスポンジ、研磨剤入りのクレンザー等を使用すると、コーティングも摩耗したり傷がついたりします。細かい傷がつくと、その傷の中に汚れが入り込みやすくなり、その汚れがカビの栄養となってしまうという悪循環です。
また、TOTOのお掃除ラクラクホッカラリ床は排水溝は防カビ抗菌仕様になっていますが、床面自体は防カビ抗菌ではありません。
新品のうちは新品時のコーティングが効果を発揮しますが、数年使い込んで汚れ落ちが悪くなった場合は水回りコーティングや防カビ抗菌コーティングをお勧めします。また浴室の汚れは乾いて固着すると落としにくくなります。使用後の掃除をせず浴室乾燥機だけに頼る使い方にも問題があるようです。乾きやすい床でも掃除しなくても良いわけではありません。使用後はカルキが残らないように水滴ぐらいは拭き取っておくと、後の掃除が楽になります。あらかじめ浴室コーティング・お風呂コーティングを施工しておけばなお良いでしょう。
※メーカーは追加コーティングを推奨しておりません。あくまで弊社独自のご提案です。
Qカラリ床やサーモフロアにコーティングすると水はけは悪くなりますか?
QPanasonicのフラッグストーンフロアも再コーティングは必要ですか?
Q新品のカラリ床やサーモフロアでもコーティングする意味はありますか?
Q「犠牲膜」とは何ですか?
日々のちょっとした習慣で、コーティングの効果を長持ちさせ、床の劣化を防ぐことができます。
乾きやすい=汚れにくいわけではありません。使用後に床面を熱めのシャワーで流しながら、カビの原因になる溝に詰まったせっけんカス等をやわらかいブラシでブラッシングしておきましょう。汚れが乾燥して固まる前に熱めの湯で流しながら簡単に掃除しておくと、後の掃除が楽になります。せっけんカスや皮脂は熱めの湯で落ちやすくなります。また50度のお湯を5〜10秒かけるとほとんどのカビ菌は死滅します。ブラシはTOTO純正品のカラリ床専用ブラシがお勧めです。
水道水のカルキは乾燥すると白く固着して市販の洗剤では除去し難くなります。特に黒系色のカラリ床やサーモフロア、ラクピカフロアは白いシリカスケールが固着したり、水質によっては長年の使用で色が変色するケースがあります。水滴を拭き取らずに乾燥すると、黒系カラーのバスタブにも白いカルキ染みが固着し目立ちます。予め防汚コーティングしておけばさらに安心です。
入浴後にカビが生えないようにと浴室乾燥機で強制乾燥される方が多いようですが、掃除しないで乾燥させると水道水のカルキや皮脂、せっけんカス等がシリカスケールとなり、壁面やカラン、鏡に鱗シミができやすくなります。せっけんカスや皮脂はカビや酵母(ピンクカビ)の栄養になるため、掃除をしないで強制乾燥させてもカビは生えます。
洗剤を吹きつけて放置したり付け置きするお手入れ方法はよく紹介されていますが、カラー系の浴槽やダークカラーのカラリ床・サーモフロア・ラクピカフロアでこれをやると変色してしまうことがあります。洗剤は速やかに濯ぎ流してください。酸性洗剤を使用した後は弱アルカリ性洗剤などで中和しておきましょう。
クレンザーには研磨剤が入っています。タイルはOKですが、ユニットバスはプラスチックのためクレンザーの研磨剤で傷がついたり摩耗してしまいます。傷が入ると光沢がなくなり、その傷の中に汚れが入り込みカビの原因にもなります。傷がつく→汚れる→さらに強く擦る→さらに汚れる、という悪循環になります。メラミンスポンジも研磨剤なので、プラスチック面には使用しないよう注意書きされている製品が多くあります。
浴室にイスを置いて座って体を洗う際、無意識に体重をかけたまま引きずる行為が床にダメージを与えています。プラスチックの床とプラスチックのイスが擦れると、どちらか柔らかい方が削れたり、傷が入ったり摩耗していきます。せめて浴室専用の、足に柔らかいクッションの付いたイスに交換しましょう。
浴室の汚れは酸性質の汚れとアルカリ質の汚れが混在します。軽い汚れなら市販の中性洗剤で良いですが、重度の汚れが蓄積すると中性洗剤では落ちにくくなり、擦る強さが強くなって傷がつく悪循環に陥ります。汚れが固着した場合は酸性洗剤でシリカスケール等を除去してから、中和も兼ねてアルカリ洗剤で皮脂汚れを落としましょう。ただし酸性洗剤とアルカリ性洗剤(カビキラー等)は絶対に混ざらないよう、排水溝にたまった洗剤もしっかり濯ぎ流して中和してください。自信のない方はプロの清掃業者にご相談ください。
カラリ床・サーモフロア等の汚れ落ちが気になり始めたら、写真をお送りください。お見積りまでは無料で承ります。
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